こんにちは。
たろちゃんです。
このシリーズは、中小企業診断士試験の学習内容についてワンポイント解説をするものとなっています。
私自身が受験生だった頃につまずいた内容や理解が難しかった点などを中心に取り上げて解説しています!取り上げて欲しい内容があれば是非コメント欄で教えてください!
さて今回のテーマは「どう求めるの?平均投資額!」です。
財務会計の「投資評価」の分野を学習していて、「平均投資額ってなんぞや?」「“平均”なのに投資額を耐用年数で割らないのはなんで?!」って思ったことはありませんか?今回はその謎に迫ります!
早速学習していきましょう!
筆者について
- 令和4年度:中小企業診断士試験合格(登録:令和6年6月)
- 令和6年4月:国家資格キャリアコンサルタント試験合格(登録申請中:令和6年5月時点)
<合格までの道のり>
- 令和3年4月:中小企業診断士試験学習開始
- 令和3年8月:中小企業診断士一次試験合格
- 令和3年10月:一次試験に合格した達成感により二次試験会場に行くこともせず棄権
- 令和4年7月:二次試験に向けて学習再開
- 令和4年10月:二次試験(筆記)合格
- 令和5年1月:二次試験(面接)合格
<使用教材>
通信講座:STUDYing
一次試験を4ヶ月で突破した学習方法、二次筆記試験を一発合格した学習方法などについては別途記事を挙げていますので、そちらもあわせてご覧ください!

【中小企業診断士】虎の巻シリーズのバックナンバー
- 【中小企業診断士】虎の巻vol.0(試験概要)
- 【中小企業診断士】虎の巻vol.1(おすすめ教材&スケジュール)
- 【中小企業診断士】虎の巻vol.2(一次試験の学習方法)
- 【中小企業診断士】虎の巻Vol.3(二次試験の学習方法)
そもそも「平均投資額」とは?
まず、平均投資額の考え方からご説明いたします。
「平均投資額」とは投資額を耐用年数で除した年間減価償却費部分ではなく、投資額を2で除した金額を指します。
そもそも「投資額」というのは、“事業に投下された回収すべき資金”を意味しており、例えば設備投資の場合には、減価償却を通じてその資金(投資額)は耐用年数到来時に全て回収されていると考えられています。
したがって、耐用年数到来時までに存在している、投資額の平均値(=平均投資額)は、要償却額の1/2であるというふうに考え、これを平均投資額とよびます。
平均投資額の計算式
平均投資額を求めるにあたっての計算式は次のとおりです。
平均投資額 = 残存価値の平均
= (購入したときの簿価+残存価値)÷ 2
具体例で考えてみよう
さて、ここで1つ具体例を挙げて考えてみましょう!
・購入時簿価 1200
・定額償却 3年
・残存価値 300
この場合の平均投資額はいくらになるでしょうか?
答えは・・・
平均投資額=(購入したときの簿価+残存価値)÷ 2
=(1,200+300) / 2
=750
が正解になります。
※注意※
(1,200+300) / 3(耐用年数)
=500
にはならないので注意してくださいね!
また、平均投資額は「0年目を含む各年度の残存簿価を投資額と見立てその平均を取る」ことによって求めることもできますので、今回の場合に置き換えると以下のようになります。
【残存簿価】
0年度:1,200
1年度:900
2年度:600
3年度:300
*1年度あたりの減価償却額:(1,200 – 300 ) /3 =300
【平均投資額】
( 1,200 + 900 + 600 + 300 ) / 4 = 750
このように「0年目を含む各年度の残存簿価を投資額と見立てその平均を取る方法」で求めても、解説にあるように「(購入したときの簿価+残存価値)÷ 2」で求めても答えは同じになります。
しかしながら、試験本番にて「0年目を含む各年度の残存簿価を投資額と見立てその平均を取る方法」で計算を行うと時間がかかってしまうこともありますので、概念だけご理解いただき、試験対策や実務上では「平均投資額=(購入したときの簿価+残存価値)÷ 2」で求めることができるといいかなと思います!
まとめ
いかがだったでしょうか。
平均投資額は考え方が複雑で、理屈で理解しようとするのは正直コスパが悪いです。
そのため、試験対策上は
「平均投資額=(購入したときの簿価+残存価値)÷ 2」
という式を頭に入れておくと良いでしょう!
中小企業診断士試験は試験範囲が広く、学習が大変ですが、一つ一つ丁寧に理解を進めていきましょう!
取り上げて欲しい論点があればコメントまで!
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