みなさんこんにちは。
前回は中小企業診断士虎の巻vol.0として、当該試験の取得メリットや試験制度についてなど大まかな概要をご説明いたしました。
今回は「おすすめの学習方法&受験スケジュール」と題して、
前回の記事を読んで興味を持っていただいた方、令和5年度の試験に挑戦しようとされている方に向けて私の実体験も踏まえながらお話ししていけたらと思います。
今回の記事を読むと、
- おすすめの学習方法
- ストレート合格に向けたおすすめスケジュール
- 1.5年プランでの合格に向けたおすすめスケジュール
について理解いただけます。
前回の記事をまだ読んでいないという方はこちらから!
おすすめの学習方法
早速本題に入っていきましょう。
おすすめの学習方法についてですが、当該試験の学習方法は大きく分けて以下の2つだと考えています。
- 予備校に通う
- 独学
中小企業診断士試験はいろんな予備校が授業を展開しています。
中小企業診断士の学習を始めるにあたって、まず最初に悩むのがこの予備校に通うor独学で挑戦するか問題です。
両者とも良し悪しがあるので一概には言えませんが、個人的には通信講座を使った半独学がおすすめです。
(私自身も予備校には通わず、一次・二次ともSTUDYingという通信講座と過去問を使って学習しました。)
半独学のメリット
理由は、大きく以下の5点です。
- 自分のペースで学習を進められる。
- 費用が安く抑えられる。
- 通勤時間を有効活用(授業を聞き流し)できる。
- 予備校のスケジュールに縛られない。
- 教材選びに迷わない。
- 直近の法改正にも対応できる。
一般的に予備校に通うと20〜30万円ほどの費用が掛かります。
一方、私が活用したSTUDYing(通信講座)では、1.5年での合格を目指すプランでも53,900円〜(ミニマムプラン)受講することができます。
予備校のメリット
私見ではありますが、比較のために予備校に通う場合のメリットも挙げておきます。
■予備校メリット
- スケジュール管理しやすい。
- 教材選びに迷わない。
- 直近の法改正にも対応できる。
- 講師や勉強仲間の存在がモチベーション維持につながる。
- 学習に強弱がつく。
教材選び、法改正への対応については予備校でも通信講座を使った半独学でも大差はないですね。
勉強仲間については合格後に診断士仲間として関係を続けられるという点でもメリットがあると思います。
そして、1番のメリットは学習に強弱がつくことです。
予備校講師の方々は、ご自身の経験や過去問の傾向などから「この論点はあまり出ないので一度目を通すくらいで構わない」「この論点は絶対に押さえておくべき」など、授業の中で強弱をつけながら解説してくれます。
この点においては、不特定多数の方に情報を届ける通信講座や市販テキストでは極端な記載ができない・細かいニュアンスを伝えきれないといった観点で予備校の方が有利なような気もします。
結局どっちが良い?
上述の両者の良し悪しを踏まえてご自身の学習スタイルに合ったやり方を選んでいただければと思います。
ただ、当該試験においてはインプットよりもアウトプットが非常に重要になります。結局のところ予備校や通信講座というのはインプットの場なので、その質の差を求めて大金を使うことが合格への近道になるかと言われると答えはNOです。
当該試験は過去出題された問題が全く同じ形で再度出題されることはないので、アウトプットの質を高めて対応力を高めることが非常に重要です。
そういった観点で見ても、費用を抑えられて且つ教材選びに迷わなくて済む通信講座を受講し、そこで得たインプットを過去問を繰り返し解くことによってアウトプットする。この繰り返しが一番コスパが良いです(個人的に)。
ちなみにSTUDYingでは各授業終了後にその単元のオリジナル問題&過去問が用意されているので、インプットした直後にアウトプット可能です。
併せて過去問マスターを持っておくと学習効率が上がります。
ストレート合格へのおすすめルート
さて、おすすめの学習方法について理解していただいたところで、
具体的なスケジュールをご説明したいと思います。
記事の最後にも改めて記載しますが、私自身が合格するために使用した通信講座・使用教材(過去問)などをまとめておくので、よろしければご参考にしてください。
■通信講座
・STUDYing

■使用教材(過去問)
一次試験
- 過去問マスター 経済学・経済政策
- 過去問マスター 財務・会計
- 過去問マスター 企業経営理論
- 過去問マスター 運営管理
- 過去問マスター 経営法務
- 過去問マスター 経営情報システム
- 過去問マスター 中小企業経営・政策
- 1次試験一発まとめシート 前編
- 1次試験一発まとめシート 後編
二次試験
ストレート合格に向けたスケジュール
ストレート合格に向けたおすすめスケジュールは以下の通りです。
(見辛い場合は画像を保存した上でご自身のカメラロールでご覧ください。)

見ていただくと分かるとおり一次試験から二次試験までは時間があまりありません。
加えて一次試験の合格発表は8月下旬から9月上旬頃なので、一次の合格発表を待って二次の勉強を開始していては大きく遅れを取ってしまいます。
上図では二次対策を9月から開始するような表記になっていますが、一次試験終了後の自己採点で合格している可能性がありそうならすぐに二次対策に着手されることを強くおすすめいたします。
二次試験当日までに過去問を少なくとも70〜80事例ほどは解いておきたいので、一次試験終了直後に着手することが望ましいです。
また、二次試験は論述式であり採点基準が公開されていないため、唯一確実な正解が存在する事例Ⅳ(財務会計)に力を入れていきたいところです。
そういった意味でも一次試験終了後すぐに二次対策に着手し、1問でも多く事例Ⅳの計算問題に触れておくことが非常に重要です。
1.5年プランのおすすめスケジュール
学習開始時期は3月頃で問題ないと思います。
個人的には1年目に一次試験を合格し、2年目時間をかけて二次試験対策に励むことが望ましいと考えておりますが、仕事・育児との両立などどうしても3月から勉強を開始して一次試験に合格するだけの学習時間が取れないという方は、以下をご参考にしてみてください。
■1年目は4科目合格を目指し、2年目で一次試験に合格する。
1年目に受ける4科目について基本どれを選んでいただいても差し支えないかとは思いますが、二次試験対策をスムーズに行うために
- 経済学
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
の4科目で合格しておくことをおすすめします。
理由は、二次試験では一次試験の科目が以下のように繋がるからです。
- 企業経営理論→事例Ⅰ(マーケティング)及び事例Ⅱ(組織人事)
- 運営管理 →事例Ⅲ(生産技術)
- 財務会計 →事例Ⅳ(財務会計)
つまり、二次試験と関連性の高い3科目を一次試験2年目に時間をかけて学習しておくことで、二次試験対策をスムーズに行えるということです。
細かいテクニックになりますが、中小企業診断士虎の巻vol.0でもご説明した通り一次試験2年目受験時に既に合格しているなどの理由で科目免除されている科目がある場合は、受験した全ての科目で60点以上もしくは40点未満を取ることなく平均60点以上を獲得することが合格の条件となります。
そのため、もし”1年目に受ける4科目の中に高得点を狙える得意科目がある“且つ”2年目に受ける3科目の中に足を引っ張りそうな苦手科目がある“のであれば、2年目には1年目に合格した得意科目を含めた4科目で受験し、平均点の底上げを図ることも可能です。
また、2年に分けて一次試験の合格を目指す方も基本的な学習の進め方はストレート合格に向けた学習方法と変わりません。
ストレート合格のスケジュールをご参考にしていただき、1日でこなす単元数の調整及び学習科目数の制限(1年目に受験する4科目だけに絞る)などでご自身のライフスタイルにあったスケジュールを確立していただければと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は中小企業診断士試験おすすめの学習方法や受験スケジュールについて解説いたしました。
次回のVol.2では今回ご紹介した学習スケジュールをもとに一次試験の具体的な学習方法・注意すべきポイントなどについてより詳しく説明していきたいと思います。
私が実際に約4ヶ月の学習で一次試験を突破した際に意識していた点や工夫していた点などについても詳しく書いていく予定です!!
ぜひまた次回も読んでいただけると嬉しいです!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
ご質問や感想など、コメントいただけると嬉しいです!(励みになります!)
ではまた。

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